「おいおいおい、そんな易々と条件呑んじゃっていいのかー?」


理事長は何だか呆れてる


「いくら不良高だろうがテストは難易度高めにしてんだ。 それを承知でか?」


「あぁ」


え、即答した?


「……緋麻里は前回のテストで10位以内に入ってるし、三人は50位以内は余裕で入ってる。

星夜と塁は成績優秀だから問題ない。 だが、颯一と翡麻里はどうなる?」


颯一と翡麻里に視線を向けると黙々とテーブルに向かって勉強していた


「何とかなるだろ」


「……どうかな?」


「……」


テーブルに向かっている二人を見て三人は顔を見合わせる


二人の為にもここは断言して欲しいと思った


「颯一さんと翡麻里さんならいけますよ!」


「二人の実力は存じておりますから!」


「応援してます!」


二人への奏汰達からの期待感がスゴい


「ま、任せとけ! 翼を引き入れるで!」


「う、うん! 頑張るよ!」


二人共、ごめん