強がりな元姫様



「知らないのか。 お前らもまだまだだ……何でもないです」


ケラケラ笑う理事長を星夜は睨みで黙らせる


「白神は、"生きる伝説"と称されている。 あまりの強さに立ち向かうことさえ無謀と言えるほどにな」


「……伝説?」


「しかも! 言われるようになったのは俺の「理事長は喋らんといて!」」


「……はい」


颯一までにいわれで落ち込んでしまった


「……目を付けられたら潰されるとか」


絃鬼の総長が青ざめながら言っていた気がする


それに関して、塁は首を傾ける


「白神は見境なしに手出しはしないよ。 警察とは手を組んでいるからよく依頼を受けていたんだ」


「翼ちゃんが捕まった所…絃鬼は不正ばっかりしていたから前々から目を付けていたんだ」


「……」


「……その時、調べてたら翼の名前が出ていた」


星夜の声の調子が落ち込んだ気がする