「そんな事ありませんよ! むしろ足りないかもです。 貴方達もこっちに来て下さい!」


後半のセリフはカーテン越しの外にいる人物に投げかけた


下っ端であり、


名は伊能奏汰-イノウ カナタ-


戸村孝明-トムラ ノリアキ-


氏家幹二-ウジイエ カンジ-


白神の中での同高は三人だけだ


「失礼、します」


礼儀正しい奏汰は頭を下げて中に入ってきた


孝明、幹二が後に続く


「総長…俺らが同行しちゃっていいんですか?」


「いいんだよ。 後、ここで総長はやめろ。 敬語もな」


誰がどこかで聞いているのか分からない


目立たないようにしなければ……


「わ、わかった。 星夜」


普段もタメでいいのに、と倉庫内で言ったらなぜか遠慮がちに断られた


「「「……!」」」


三人は眠っている翼を見て一瞬だけ顔をしかめた


繋いでいる手を見て三人は顔を見合わせる