「……保健の先生、いないのか?」


保健室の中にはいると消毒液の匂いがした


星夜は私をベッドに寝かし、カーテンを閉めてその場を離れる


「……あった」


星夜の手には冷えピタがあり額に張られる


「……冷たい」


ヒヤッとした感覚に身体が震えた


「冷蔵庫の中にあった。 後、これも」


ミネラルウォーターを枕元に置いた


「……ごめん、ここまでさせて」


「気にするな。 俺も翼が寝つくまでここにいるから」


そう言ってベッドの縁に座り、もう一本のミネラルウォーターを口にする


私は、眠気に身を任せてそのまま目を閉じた