海也を見ると、海也はあたしをジッと見ていた。

「どうしたの?海也。」

「……菜衣。こっち来て。」

と、手を動かした。

あたしは本を置いて海也の方に行く。

「何?」

そう言うと、あたしの腕をぐいっと引っ張った海也。

そして、あたしは海也の膝の上に来ていた。

そして、ギューッと抱き締められる。

「ど、どうしたの……!?」

「ん……?菜衣が可愛いから。」

と、海也はあたしの頭の上に手をのせた。