実緒の叫び声で、目が覚めた。
まずい!!発作だ。
俺は慌てて飛び起き、そばにあった紙袋を実緒の口に当てた。
おさまった後、俺は実緒に何があったのか聞いた。
そして、その話を聞き終えたとき、誰かが部屋に入ってきた。
それは、父さんだった。
原先生に実緒の報告を受けて、仕事を済ませてから様子を見に来たらしい。
「まずは、実緒ちゃん。記憶が戻ったらしいね。良かった。」
そして、今度は真剣な顔つきになって話し出した。
「今の話なんだが・・・。すまない。聞いてしまってね。」
「それで、これから話すことは和也と内緒の話だったのだが、聞いてくれるかね。」
俺たちは、顔を見合わせてから、父さんに向き直って頷いた。
「まず、私は春斗か和也のどちらかと実緒ちゃんを結婚させる約束をしたのは本当だ。」
「そして、春斗も和也も君のことが大好きだったんだ。」
「ところが、春斗は12歳も年の離れた君とは釣り合わないと思い諦めようとした。」
「そこで、和也は自分が守ろうと、決意したんだ。」
「君が、春斗のことを好きなのを承知の上でね。」
「2人は君のために医師になろうと、頑張った。それは、私にとっても嬉しかった。」
「和也が研修医になった頃、春斗に結婚話がまいこんできた。」
「そう。麗先生とだ。」
俺は、思わず俯いてしまっていた。
実緒は、驚いた顔をしていた。
それもそのはずだ、実緒は和也が麗先生の婚約者だと思っていたのだから・・・。
まずい!!発作だ。
俺は慌てて飛び起き、そばにあった紙袋を実緒の口に当てた。
おさまった後、俺は実緒に何があったのか聞いた。
そして、その話を聞き終えたとき、誰かが部屋に入ってきた。
それは、父さんだった。
原先生に実緒の報告を受けて、仕事を済ませてから様子を見に来たらしい。
「まずは、実緒ちゃん。記憶が戻ったらしいね。良かった。」
そして、今度は真剣な顔つきになって話し出した。
「今の話なんだが・・・。すまない。聞いてしまってね。」
「それで、これから話すことは和也と内緒の話だったのだが、聞いてくれるかね。」
俺たちは、顔を見合わせてから、父さんに向き直って頷いた。
「まず、私は春斗か和也のどちらかと実緒ちゃんを結婚させる約束をしたのは本当だ。」
「そして、春斗も和也も君のことが大好きだったんだ。」
「ところが、春斗は12歳も年の離れた君とは釣り合わないと思い諦めようとした。」
「そこで、和也は自分が守ろうと、決意したんだ。」
「君が、春斗のことを好きなのを承知の上でね。」
「2人は君のために医師になろうと、頑張った。それは、私にとっても嬉しかった。」
「和也が研修医になった頃、春斗に結婚話がまいこんできた。」
「そう。麗先生とだ。」
俺は、思わず俯いてしまっていた。
実緒は、驚いた顔をしていた。
それもそのはずだ、実緒は和也が麗先生の婚約者だと思っていたのだから・・・。