「みおねーこのお話すきー。」

ベッドの上に絵本を並べて楽しそうにしている。

そこへ佐藤さんが入ってきた。

「こんにちはー。私は、さとう・いずみです。いずみちゃんて呼んでね。」

そう言うと、うさぎのぬいぐるみを渡す。

「うわー。かわいいうさちゃんだねー。ありがとう。」

嬉しそうに、ぬいぐるみを抱きしめている姿は、とても20歳には見えなかった。

佐藤さんと遊んでいる間に、お風呂の準備をする。

「実緒ちゃん、おトイレ行こね。その後お風呂に入るよー」

二人で両脇を抱えて連れて行く。

なんて軽いのかしら。力を入れたら壊れてしまいそうだった。

「みおねー。お風呂だいすきー。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「お風呂に入って喉がかわいたでしょう?」

ジュースを渡すと、一気に飲み干した。