『別れよう。』

一瞬何が起きたのかわからなかった。

「えっ…?」

蓮唯の頭の上にはquestionマーク。

「蓮唯、お前は自分の夢へ進むべきだ。」

優は蓮唯の手を取り言う。

「な、なんで…?

私優の隣に…」

蓮唯はそういいかけ止めた。

(いいの…?)

「蓮唯、考えてみろ。

お前は今がチャンスなんじゃないのか?」

「チャンス…?」

「よく考えろ。

この機会を逃したらお前は歌手になる道が狭くなってしまうんじゃないか?

この話に乗らなければお前が持ってるその夢。

美麗さんみたいな歌手になることは遠くなってしまうんじゃないか?

俺の隣にいたって幸せにしてやれる自信なんて俺にはない。

ましてや俺はこの家の嫡男だ。

蓮唯には由緒正しき家柄の血が流れてるけど、

俺には無理だ。」

優はそう言うと写真を何枚か持ってきた。