「お、来たか。一十木」

楓はコーヒーを飲みながら朱音を見た。

「はい!初めてのレッスンですよね!?」

朱音は興奮しながら言う。

「そうだな。ピアノはやって何年だ?」

楓は聞く。

「3歳からやってるから…12年です。」

「12年か…よし、始めるぞ。

一十木は第5音楽ルームに来い。蓮唯はそこで待っていろ。」

楓はそう言い朱音と第5音楽ルームに向かった。

(私を置いてく二人に不幸あれ…っ!)

蓮唯はそう思いながら言われたとおり待っている。

..........数分後.............

「お待たせしました。」

蓮唯の待つ場所に現れたのは

「!あなたは…っ」

「あれ?あなたは…優様の…」

「蜩…」

「講師に向かってタメ口とは度胸がありますね。」

佳(すぐる)は言う。

「うっ…」

「まぁ、いいでしょう。さっさとレッスンを始めましょう。」

佳はそういいピアノの前に座った。

「え?ここで…?」

「当たり前でしょう。

ほかの音楽ルームは違う生徒さんたちが使っておりますから。」

佳は言うと紙を一枚蓮唯に渡した。