泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】

「蓮唯、隠さないで話して欲しい。」

「なにを…?何もなくしてなんか…」

「蓮唯の口から聞きたい。

アメリカに行きたいのか、行きたくないのか…。」

「っ…!」

まだ日も沈まぬ夕焼けのとき、

蓮唯と優の体はオレンジ色に包まれていた。

「蓮唯…。」

「私…私は…」

「優と出会って…いろんな事を教えてもらった…。

家柄なんて関係なくて…

大切なのはお互いを思う気持ちだって…。」

「うん。」

蓮唯の必死な言葉答える優。

「たくさんの人に反対されたけど…

優はっ…優だけはっ関係ないって…

言ってくれてっ…嬉しかったしっ…安心できたっ…のっ…」

蓮唯の目には次第に涙が溢れていた。

「だからっ…ずっといたいっ…

優のそばにいたいって思ってたっ…のっ…」

優は泣く蓮唯を優しく抱きとめる。

いつしか泣き虫の優が強くなっていた。