心に残ったのはイライラと悲しみと信じている心だった。 ”あなたとの縁を切る代わりに黒蝶を優先した” 何百人の命を預かっている一翔の決断は正しいんだろう。 だけど、いてもたってもいられなくなり私は家をとびだした。 電車をいくつも乗り継いで一番すきな場所へとついた。 そっと勝手口から入る。 「姫・・・?」 最初に気付いたのは丞平だった。 誰にも気づかれたくなくて「しーっ」と言った。 「どうしたんですか?」 小さく聞いてきた。 「一翔の様子を…。」 いけないことだってわかってるけど。