俺は立ち尽くしていた。


右手にハンカチを持ったまま。


何だ…あの女…


変な奴…


声震えてたし、俺の事絶対怖いはずなのに…心配してくれたし。


俺はこの時その女に惚れていた。


名前もわからない女に。


次の日からはその女がどのクラスかを探し回った。


そして名前は西村花。俺と同学年。他クラス。


ということが分かった。


そして俺はいつの間にか西村のことを目で追うようになっていた。