ただ俺が怖いから断れなくてそう返事をしたことは分かっていた。
だけど俺は気づかないふりをして西村と登下校をしたり、昼を一緒に食べたりした。
俺は西村と一緒にいたかった。
あいつの近くで守ってやりたかった。
西村の気持ちを考えてなかった。
ある放課後。
俺はいつもどおり西村の教室まで迎えに行った。
すると女子の教室で話し声が聞こえた。
西村のクラスの教室だったから俺は耳を傾けた。
「もしかして早川のこと好きなの?」
…俺の話かよ。ってか俺の事好きな奴なんていんのかよ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…