【完】向こう側の白鳥。









鍵を返しに行くの、私も付き合った方がいいのかな……。





最後まで残ったのは今日が初めてで、チラッと隣の先輩に目を移す。





先輩は直ぐ私の視線に気がついて、軽く首を頷かせた。





「鍵返しに行くの、付き合って。」










――「失礼しました。」





ガララララ……ピシャン。





あんなことを言われたら一人先に帰るわけにも行かなくて、結局私は先輩と一緒に職員室に来ていた。





私は中に入ってないから大丈夫だったけど、職員室の中に入った先輩は少しお怒りを受けたらしい。



廊下にいる私にまで、先生の声が聞こえた。





六時までなのに、時刻はもう六時半を過ぎて四十分だったから。