【完】向こう側の白鳥。









出た結論は、こう。



“私が心から愛せるのは、一ノ宮先輩だけ”








「柚子……俺と、もう一度付き合って下さい。」




「っ、私も、先輩が好きです……! なので……は、い、……喜んで。」





一度は離れた手を、私達はもう一度繋ぐ。


次は決して離さない。



お互いの気持ちが重なり合って。



やっと、私達の間にあった高い壁が取り壊された。





もう惑わされない。



麻薬のような沢渡先輩にも、


天国で見守ってくれるお姉ちゃんにも、


過去にも。








夜空に輝く無数の星が、


私と一ノ宮先輩の唇が重なる瞬間を、


ずっと照らし続けていた。