【完】向こう側の白鳥。









振り向いたみんなは呆れたように微笑んで。





「柚子ちゃんを、愛してあげて。……きっと梅芽ちゃんも、そう望んでいるから。」



「もうごまかすのは無しだよ、柚子ちゃん! 全部伝えるの!」



「……よく分からないけど、好き同士なら、それでいいんじゃないの。」




「とっととくっつけ、バカ紫苑、バカ柚子。それ以上、泣き顔見せんな。」




十人十色って言うけど、正にこれは四人四色。




みんな暖かい言葉に、涙腺が緩む。


どうしよう、号泣しそう。





「じゃあ。」



抱きしめていた体を離して、私の手を握って一ノ宮先輩は歩き出した。





「みんなっ、本当にありがとう……!!」





視界からみんなが見えなくなるまで、私は精一杯手を振った。