【完】向こう側の白鳥。









「柚子!?」




後から来た一ノ宮先輩達は、そんな私を見て目を見開く。




そりゃあ、そうだよね。


自分が倒した敵を、自分の知り合いが助けてるんだから。





確かに、俊二は敵側。


私にとっても、悪いのは俊二だ。



でも……。





「俊二は、幼なじみなの。」



「幼なじみ……?」




頷く。




こんな最低な奴でも、俊二は大事な幼なじみ。




果穂さんと沢渡先輩の二人のように。



私とお姉ちゃん、菜子ちゃんと時貴くんの、大切な幼なじみ。





「幼なじみって言っても、仲が良いのは柚子と梅芽姉だけだけどな。」



「昔からずっと一緒にいたけれど、あたしと時貴には普通だったよねぇ。」