【完】向こう側の白鳥。









なんてことを考えながらも、教室に着くなり私は自分の席に座って反省文を書いていく。



基本、私は真面目な優等生だから。





運動場から聞こえる、野球部の大きな声。





大きいのはいいんだけど、正直何言ってるのか分からない。



最早、日本語じゃないように聞こえる。





サッカー部はユニフォームを来て、何やら対抗試合をしていた。



普通に格好いい。





そんな中から見つける菜子ちゃんの弟、時貴(とき)くん。



一応、私の同級生の彼。





中学入ってサッカーを始めてから、どんどん男らしくなった。





それまでは私より小さくて、女の子みたいだったのに。