【完】向こう側の白鳥。









いや、驚かされたのはこっちだ。




だって……。



「果穂さんと沢渡先輩……異様に仲が良いから、付き合ってると思ってました……。」



「あ、あたしは今日初めて見たけど。二人……お互いに信頼し合っている、みたいな。」





いつもの菜子ちゃんからは想像が出来ないほど、ショボンとしている菜子ちゃん。




私からしても、二人はそう見えたんだ。



沢渡先輩が好きな菜子ちゃんからしたら、相当なはず……。





「さ、沢渡先輩も、ここに来るとき「任せたぞ、果穂。」なんて言って。な、何だか妬けて……っ。」





菜子ちゃんはまた涙を流し始めて。



私はソッと菜子ちゃんの肩を抱きしめた。