【完】向こう側の白鳥。









「ここは危ないから出るよ。」



「で、でも! 先輩達と時貴くんが……。」




「大丈夫!! 紫苑くんもだけど、竜がいれば百人力だから!!」





果穂さんと菜子ちゃんに体を支えられながら、倉庫を出た。




思ったより打ち付けられた背中が痛くて、一人じゃ歩けなかったから。





「この辺りで、竜達の喧嘩が終わるのを待とうか。」





どこかのんびりな果穂さん。


マイペース、と言うのか。



近くの段差に腰を下ろして、足を伸ばして寛いでいる。





にしても、沢渡先輩と果穂さんって……。




「ふ、二人は!! どういう関係なんですか!?」





私が聞こうとしたとき。



まさかの、菜子ちゃんに先を越された。