【完】向こう側の白鳥。









喧嘩には、いつの間にか沢渡先輩や時貴くんもいた。





三対十人以上だというのに、負ける気配は一歩も無し。




一ノ宮先輩と沢渡先輩が断トツに強くて、次々に相手を倒していた。





「「柚子ちゃん!!」」





そんな喧嘩の間を通り抜けてやって来た、菜子ちゃんと果穂さん。





「二人とも! なんで、ここに……!」



「なんでじゃない!! バカ!! なんではこっちだ!! バカ!!」





ば、バカな菜子ちゃんに二回もバカって言われた……。





「この子、柚子ちゃんの友達でしょ? ずっと柚子ちゃんのこと、心配してたんだよ。」





果穂さんがそう言って。


涙を流して「バカ。」と言い続ける、菜子ちゃんの頭を撫でた。