【完】向こう側の白鳥。









今何時なんだろ……部活遅れる……。





……反省してるんだよ? これでも。





「……とりあえず、これ書いて提出して。クラス替えについては聞いておくから……。」





いやだから、かっちゃんのクラスがいいんだって。





渡されたのは一枚の原稿用紙。



反省文か。





数十分の説教? から解放され、私は教室へと向かう。





鞄も筆箱も置きっぱなしだから。





「……三時五十分か。」





ホームルームが終わるのが大体三時半だから……。





「最悪……二十分も経ってる。」





やっぱりクラス、替えてもらおうかな……。



説教の長い先生は嫌い。



なんて言ったら、かっちゃんはまた泣くんだろうな。