【完】向こう側の白鳥。









音溢れる放課後の学校。



素敵だと思っていたその音を、今の私は素敵だと思えない。





眩しい。



ふとそう感じた時、私の歩く校舎の道が真っ黒に見えた。



壁も天井も床も、全てが黒で染められて。





よくある話。


精神的に追い詰められた時、人はこの世でたった一人の孤独に感じるらしい。



まさにそれだと思った。



白に色を彩られなくなった私は、この黒に染められた道を歩むのが似合っている。



そしてその道は独りぼっちのレールの中だ。





歩みを止めた。





頭痛がする。



顔をしかめれば、校舎の色が戻った気がした。





でも同時に、校舎の黒が私に襲いかかって来たかのように、私は意識を手放した……。