【完】向こう側の白鳥。









――今は何月の何日だろ?





気づけば無意識に日を過ごしていて、カレンダーの日を追わなくなった。





「白鳥さん大丈夫? 顔色、悪いよ?」



「へ、平気平気。心配かけてごめんね。」





私が大好きな美術部。



沢山の絵と色が溢れる私の居場所。





だけど最近、私は絵が描けなくなって来た。



いや、間違い。


絵は描ける。



自分の望む絵を、白の紙に写し出すことが出来なくなっていた。





得意だった服のデザインも、


趣味で描いていた小物の絵も、


苦手だけど頑張っていた風景も。




私が描いた絵は、私にとって“絵”として認められないものだった。