【完】向こう側の白鳥。









夏祭りなんて、菜子ちゃんや時貴くんとしか行ったことがない。



お母さんとも、行った記憶がない。



だから菜子ちゃんと時貴くん以外の人と行くのは、一ノ宮先輩が初めて。





「何する?」





屋台の並ぶ夏祭りの会場へと来た。





金魚すくい、ヨーヨー釣り、


フランクフルトに、タコ焼き。



色んな屋台が並んでいて、とても賑やか。





「まずは何か食べようか。」



「はい! 私、りんごあめが食べたいです!」





素早くりんごあめの屋台を見つけて順番を並んだ。





先輩が買ってくれた、甘くて赤いりんごあめ。



一ノ宮先輩はぶどうあめを買っていて、食べる姿は何だか可愛らしい。