【完】向こう側の白鳥。









「にしても、あの子に彼女……。二年以来ね。」





二年以来……?



二年前と言えば、一ノ宮先輩は高校一年生……。



私がまだ中二で、お姉ちゃんも高校三年生として生きていたときだ。





……もしかして、その人って……。





「……スミレさん。その彼女って、どんな人ですか……?」



「え?」





二年間、スミレさんの知る限り、先輩に彼女はいない。





……つまり、一ノ宮先輩が今でも想っている人ってのは……。





「二年も前のことだし、顔自体合わせた回数が少ないからあんまり覚えてないけど……。そうね……。」





『少し、あなたに似ていたかも。』