一ノ宮先輩に恋をしてると気づいてから、私は女の子らしい女の子になってると思う。
本来の私はもっとサバサバしていて……絵以外に興味を示すなんて有り得ない。
いつも何より絵を優先していて……。
“恋”なんて二の次、とでも言うような性格だったのに……。
「柚子……。」
先輩は、そんな私を狂わせた。
何よりも絵が大事だった私を、見事覆した。
今の私はまるで、漫画の中にでも出てくるような恋する乙女だ……。
「……一ノ宮先輩、私は傍にいますから。ちゃんと寝て下さい。」
赤くなった自分の頬を隠して、やっぱり熱い腕を引いてフラフラな先輩をベッドへと誘導する。

