泣いた跡が残っているまま、大雨の中買い物へ行こうとしてる私に、菜子ちゃんはさっきから何度も安全確認をしてくる。
いくら雨が降ってるとしても、まだ四時過ぎだから明るい方だし。
自転車で行くわけじゃないから、交通安全もばっちり。
なのに心配をしてくる菜子ちゃんは、相当な過保護だと思う。
「ごめんね、一緒に行けなくて……。」
「いいよ。菜子ちゃんは留守番を頼まれてるんだし、仕方ないよ。」
玄関まで菜子ちゃんが送ってくれて。
靴を履いて鞄を肩に掛け、傘を持った私はドアを押した。
「それじゃあ菜子ちゃん、また明日。」

