【完】向こう側の白鳥。









――「本当に大丈夫?」





あれから数十分、泣き続けた。



その間ずっと、菜子ちゃんは私の背中を撫で続けてくれて……。



その温もりは、本当のお姉ちゃんのよう。





持つべきものは、時にお姉ちゃんのような幼なじみだと思った。





そんな私に届いた、一通のメール。





『ごめんねっ、今日も帰れない!』



お母さんからだった。





相当忙しいのか、いつもは沢山ついてくる絵文字が今日は一つも無い。



そういえば、女の子の担当医持ったって言ってたな……。





夕飯のことを考えようとして、食材が無いことに気づいた私は今から買い物。



菜子ちゃんは菜子ちゃんママに留守番を任せられていて、今は家を空けられないから今日はここでお別れ。