誰もいない校舎は少し不気味。 「じゃあ、ちょっと待ってて! 」 詩織は教室へ走っていった。 まだ日は落ちていない。 窓にオレンジ色の光が差し込む。 「タクト、お前……‼︎ 」 違う教室から、 怒鳴り声が聞こえてきた。 タクトって、詩織の彼氏じゃん。 何かあったのかな?