私はいつも通りの場所で、 カズキを待っていた。 私はテニス部。 カズキは陸上部。 お互い部活は違うから、 一緒に帰る時は部活が終わったら、校門の前にいることになっていた。 「……まだかな」 いつもなら、カズキがいる時間なのに。 ……おかしい。 私は地面に置いていたカバンを手にとって、カズキを捜しに行った。