でも出来なかった、 それは… それは、とても純粋で無垢な問いが聞こえたから―――― 「何、してるの?」 驚いた。 何してるのか、なんて、聞くまでも無いだろうに。 私はゆっくりとふり返る。 その声の主は、 綺麗な顔をした、私と歳も変わらないような少年だった。 少年は再び問う。 「何してるの?」 「…………」 死のうとしていると、素直に言えばいいのだろうか。 いや、止められるかもしれない。 それは困る。 私はもう決めて、満足しているのだから。