sideこゆき

まこちゃん手作りの朝食を食べてから外へでる、私の日常。

家事万能なまこちゃん。

一目見たときから私を夢中にさせた、まこちゃん。

咲山家にお世話になって早三ヶ月。

女だから、と忘れようと思った恋心。

でも、まこちゃんを見るたびに、きゅうっと胸が苦しくなる。


止められないんだと、


まこちゃんを諦めることを、諦めた瞬間  
心が、嘘みたいに楽になった。

「ゆきちゃん?大丈夫?」

ふと、隣にいるまこちゃんが話しかけてきた。

「え?あぁ…大丈夫だよ。ごめんね。」

私がそう言えばまこちゃんは笑顔に戻った。

私は、この笑顔に、弱い…。

女性としては少し低めな声も、

道路を歩くとき、絶対に車道側を歩いてくれる所も、

全部が私をときめかせた。

夜空が好きだからというまこちゃんにあわせて、

はやく起きて、星を見ながら、3駅分、二人で歩く。

家を出てから1時間、3番目の駅、落水駅

始発を待つ、数分の時

今日は寒いね、とか、そろそろタイツじゃダメかな、とか…。

私が咲山家にお世話になってから続く、日課。

話している間にも

どんどん

好きって気持ちがあふれてくる。




赤くなった頬を寒さのせいにして、


もう少しだけ


貴方に溺れてもいいですか?