side慎
朝早く、まだ夜が明けない頃、私は目覚めた。日頃の習慣だろうか。
「ゆきちゃん。起きて」
この咲山の家に"ゆきさん"が住んでから、早いこともう三ヶ月がたった。
最初は緊張していた私も
いつの間にか自然と振る舞えるようになった。
まだ暗い、4時半という時間に身支度をし、ゆきさんを起こす。
「ん、ん、まこちゃん…。おは、よう…。」
静かな声でそう言ったゆきさんがとても愛らしくて思わずぽんぽんっと頭を撫でてしまう。
「お弁当とご飯、先に作り始めてるからね…?」
"私"の中の"俺"が理性を崩さないうちに
私はキッチンへと向かった。
トントントンッと、手際よく包丁を動かし、お弁当を4つ、作りきる。
そうすれば静かにすっとふすまがあく。
「まこちゃん、お待たせ」
朝早く、まだ夜が明けない頃、私は目覚めた。日頃の習慣だろうか。
「ゆきちゃん。起きて」
この咲山の家に"ゆきさん"が住んでから、早いこともう三ヶ月がたった。
最初は緊張していた私も
いつの間にか自然と振る舞えるようになった。
まだ暗い、4時半という時間に身支度をし、ゆきさんを起こす。
「ん、ん、まこちゃん…。おは、よう…。」
静かな声でそう言ったゆきさんがとても愛らしくて思わずぽんぽんっと頭を撫でてしまう。
「お弁当とご飯、先に作り始めてるからね…?」
"私"の中の"俺"が理性を崩さないうちに
私はキッチンへと向かった。
トントントンッと、手際よく包丁を動かし、お弁当を4つ、作りきる。
そうすれば静かにすっとふすまがあく。
「まこちゃん、お待たせ」