「なに?」
呼ばれたのは屋上のドアの踊り場。
「愛羅って彼氏いんの?」
「ふふ、いないよ」
「ならさ、俺じゃだめかな?」
「え?」
「俺と……付き合ってくんね?」
「は?!」

私より先にジュンが声をだした。

「なにいってんだよ!愛羅は俺の…」
「え?なにお前つきあってんの?」
「じゃねーけど、愛羅は……」
「ジュン…ちょっと席外してくれる?」
「愛羅……わかった。」

アユムと2人になり、隣同士で壁にもたれて座った。

「アユム…嬉しいよ。ありがと。」
「え、じゃあ」
「けどね、私アユムのことちゃんと支えてあげれるか不安なんだあ。私もハヤトのことすきだよ?けどね、アユム人気者だから。」
「人気って…俺は愛羅がいてくれれば」
「だめだよ。目の前のことだけみて口にしちゃだめ。」
「アユム…私のどこがすき?」
「もちろん最初はビジュアル。かわいいしスタイルいいし。中身も大人しくて女の子らしくて優しくてみてて落ち着くっていうか……俺、愛羅のためだったら死ねるんだろうなっておもえた。」
「アユム…私のこともっとしって?」
「え?」
「もっと知ってから私に声をかけて?」
「もっとって…」

アユムにキスをした。
唇に私の口の形をした口紅の跡がついていた。

「ふふ、アユムもっと私をみてね」

アユムをおいて、階段をおりた。
2階の教室の前にはジュンが座ってた。

「愛羅…!」
「授業わー?」
「そんなんどうでもいい…なあ、愛羅…アユムと付き合ったのか…?」

涙目になりながら私を見つめるジュンが可愛かった。

「んーん、アユムは友達だから」
ジュンの髪なでるとジュンは私を強く抱きしめた。
「俺愛羅が好きだ。俺じゃだめか?」
「ジュン…私、ジュンとは何か感じるんだよね。」
「え?」
「運命…かな…。私バカだね。なにいってるんだろ」
「俺も…俺も感じたよ」
「なら、私たちには付き合うなんて安っぽいこといらないね。運命の赤い糸は一つしかないんだから」

ジュンはまた私を抱きしめた。
運命なんて感じてない。
私をみてほしいとも思ってない。
全てわたしが制するためにしてる。
ジュンもアユムも好きじゃない。
私には、瑞樹と仁さえいればいい。