「愛羅彼氏とかいんの?」
「いないよ」
「理想高いの?」
「理想もなにも告白すらされたことないよ」
「まじで!!!それは嘘だあ」
「ほんとだよ。だから彼氏できたことなんて一度もない。」
「はぁー?愛羅美人だし?スタイルいいし?言うことなしなのにできない理由がわからん!!!」
羅夢が腕を組みながら私を下から上になめるようにみながらいった。
「愛羅ってさ、なんか冷たそうってイメージもたれてんじゃない?」
「え、私冷たそう?」
「最初のときだって、なに?ってレディースかと思ったし!!」
「えぇ…私ガラ悪い?」
「いや、そういう意味じゃなくてね」
沙耶は困った顔をして笑った。
「愛羅化粧とかしないの?」
「え?するよ?」
「あぁ、学校にまでする必要はとかそういう感じ?」
「まぁ、そうかな?」
「ねぇ!明日してきてよ!」
「えぇ、やだよお」
「なんでー?絶対ちょー眩しいくらい可愛くなるってー」
樹莉はグロスでテカる口をとがらせた。
4人でいるけど私以外の3人は化粧ばっちしでその中にいる私はすごく薄い存在なのかもしれない。

