真新しいベージュのブレザーを羽織り鏡をみて腹をくくって玄関のドアをあけた。
耳にイヤホンをさし、自分の世界に入り込んだ。人付き合いが苦手な私は傷つくのも傷つけるのも嫌だった。
髪色もピアスも気にしないでいい学校。多少の学力は必要とされた。
けどこれでビジュアルのことで言われる必要もなくなった。
けどなぜかどこか怖かった。
悪いことを隠すときの気分とにていた。