じぇりーふぃっしゅ

「悠ちゃんは…美里のこと…嫌い…?」

うつむいていた顔をあげた。…そんな…顔…するなよ…

「美里…かっ帰るね!!」


俺は、美里の腕を掴んでいた。手が動いた。

「…送る…」

ふと、漏れた言葉。

「同情なら…いいよ…」

同情じゃない…なんで俺はこんなにも強くなれないんだ?

俺らしい俺は…ただの弱虫だ。

「弱いな…俺は…」

いつの間にか口にしていた。

高島にも美里にも。横尾にだって。俺は、