「虎・・・昔さ~ピーマンの肉炒めを食べたら食中毒になって、それ以来ピーマン見るたび気持ち悪くなるみたいなんだ。 でも最近ちょっとずつ食べてるの見たけど...あんな大きなピーマン食べるの初めてかな」 龍平先輩がお弁当を食べ終えると虎先輩を見て、そう言った。 え? 食べず嫌いじゃなくて、本当に食べられなかったんですか? 「気にするなんて、ピーマンごときで騒がなくても」 虎先輩は、ピーマンの肉詰めを食べ終わると眉をピクピクサセながらお茶を飲んでいた。