「どうぞ」 「ヒナちゃん、何怒ってるの?」 怒るも何も・・・ 「何でもないです、それじゃ~夕飯作ったので帰ります」 「あのさ~」 トートバックを手に持ち玄関先へ行こうとするとソファーに座っていたはずの虎先輩が私の腕を掴んだ。 「な、何ですか?」 「龍平の事好きなの?」 一瞬固まった。 「好きじゃないです」 「じゃ~オレの事を好きになれよ」