「今度、香月君とデートする事になったの」 虎先輩のカラダがピクリと動いた。 「そっか...もうヒナの中では、決めてるんだ」 「うん」 「で、いつ?」 「今週の土曜日」 「分かった、楽しんで来いよ」 虎先輩は、息を吐いてから、もう一度ギュっと私を抱きしめ耳元で『今日はオムライスが食べたい』そう言った。 「ヒナ作ってくれる?」 軽く返事を返し虎先輩の足の間から離れようって思ったのに、抱きしめられたまま力が緩まない。 「虎先輩?」 「何?」 「オムライス作るから離れてください」