会議室を虎先輩と出て一緒に教室に行くと窓の辺りに香月君が立っていた。 私は、虎先輩の手を離し『虎先輩ありがとう』そう言うと虎先輩は 私の頭をポンポンと叩き『行って来い』みたいな顔をして会議室に戻って行った。 そして、窓の側に立っている香月君の近くに行くとモジモジして ポケットに入れていたスマホを触りながらチラチラ香月君を見つめた。 「桃井、大丈夫だったみたいだな」 「うん...ありがとう」 「あのさ...ちょっと話があるんだけど、いいか?」