「ちょっと悪いトイレに行ってくるわ」 虎先輩は、そう言うと返事を返さず会議室を出ていった。 暗黙の了解なの? 本棚の後ろにいた私は、コソっと出てきてパネルを見てる由紀先輩の後ろに立った。 「由紀先輩」 「うっわ~びっくりした。何、どこにいたの?」 由紀先輩は、後ろに振り向いた。 「どこでもいんです。あの...私、由紀先輩には負けません」