「虎とケンカしたの?」 ドキっとした。だって...何かあれば、きっと龍平先輩、虎先輩に言うもん。 「してません」 「ヒナごめん、朝の事、全部話しちゃったの。だって龍平先輩も瑠奈先輩も凄く怖くて、それに付け加え香月君も怖くて・・・」 香菜ちゃんは、頭を下げると鼻先で両手を合わせ... 逃げるように教室の入り口で待っていたカレと消えて行ってしまった。 私を見つめる皆の視線が怖い。