「そうなの?それならいいけど...もし何かあったら連絡してきて。私こっちの道だから帰るね」 瑠奈先輩は、帰る方向に指さし家の方へ帰って行った。 はぁぁ...と聞こえない程度の、ため息を吐き香月くんを見る。 「香月君も帰る方向こっちじゃないよね?」 「何、ムリして笑ってるの?桃井って本当に虎先輩のカノジョ?」 ピクっと手が揺れた。 「どうして?」 「普通、カノジョ以外の女と歩いてたら言い訳の1つや2つ言うだろ。それに、どうしてオレが一緒に居るのか聞いてくるんじゃねの?」