繋いでいた手を離し、虎先輩と一緒に靴を脱ぐと居間に入り息をついた。
「ヒナ...これは?」
虎先輩と夕飯を食べ、ゆっくり寛いでから、お風呂に入り出て来たところで虎先輩が、私の荷物を置いてある部屋を覗いていた。
ん?
頭にバスタオルを乗せ虎先輩の立っている場所まで行くと部屋には、布団が2つ仲良く敷かれていた。
「と、虎先輩、ごめんなさい。ちょっと待って」
慌てておばあちゃんを探そうと大きな声で叫ぶ。
「おばあちゃん、どうして布団が2つ並んでるの~」
「うるさいね。近所迷惑だよ」
玄関の方から聞こえてきた。

