今日もイジワルでわがままな虎先輩に振り回されてます。




「ヒナ、ちょっと歩くか?」


飲みかけのラテを手に持ち椅子から立ち上がると...チラっと見覚えのある横顔が視界に飛び込んできた。


虎先輩?


目を擦り、周りをキョロキョロすると居なくて・・・首を横に傾け奏くんの傍を歩いた。


「奏くんってカノジョいるの?」

大通りを進み商店街の中を歩く。

「居るような、居ないような...」


それって特別な人が居ないって事なの?


「ダメだよ遊んでたら。もう23でしょ?うちのおばあちゃんも、お母さんも20歳で結婚してるんだよ。って事は、奏くんもちゃんとしないと」