「ヒナちゃんの好きな人って僕じゃないだろ」 一瞬周りの音が消え龍平先輩の声だけが耳の奥に入ってきた。 「好きな奴って...虎じゃないの?」 ピクリと肩が揺れ太ももあたりを両手でギュっとした。 「当たり」 龍平先輩は、空から視線を私に向けニコっと笑う。 「中学の頃のヒナちゃんは、もっと可愛かったよ。チョロチョロしてて気づくと、どこかでコケて...本当は、気になってたんだ。 でも...それ以上好きな子がいてね、ヒナちゃんの気持ちに応じられなかった。