「えっと...母さんが虎先輩にお土産渡せって言ってたから持って来て大河君に会って...ちょっとお茶をいただいて...」
何を言っていいのかわからず、ドキドキとズキズキが交わって上手く言葉が選べない。
「虎何してたの?ヒナちゃんがお土産持ってきてくれたんだよ中に入ってもらいなよ」
「気にしないでください、帰ります」
虎先輩に頭を下げ横を通り過ぎドアが閉まると又開く音がした。
「ヒナ待てよ」
声が聞こえるんだけど、虎先輩の顔が見たく無くて、そのままエレベーターのボタンを連打すると背中越しから壁に手でドンとされた。
「待てって言ってるだろ?」

