右人差し指を前に出しチャイムを鳴らそうと思った。1回鳴らして出てこなければ1階の郵便受けに入れておこう。 ・・・ピンポーンと部屋のチャイムが鳴るけど足音が聞こえてこない。 居ないみたい。 ちょっとだけ安心して帰ろうとしたところでカチャンとドアが開いた。 「と、虎先輩、ごめんなさい。えっとお母さんがお土産を渡せって言われたから・・・」 「ヒナちゃんだ!」 え? 下に向けていた顔を逸らすと小さな男の子が立っていた。 「大河君?」 「久しぶりだね~今虎いないけど、ママなら居るよ」